昨年友人より薦められて読んだ本です。「原因と結果の法則」は、ビジネス書における古典と言われているそうです。根幹をなすメッセージは、きわめてシンプル。それは、「自分をとりまく環境という“結果”は、自分の思いという“原因”が作り出したものである」と述べている。1902年に書かれた本書は、現代成功哲学の祖として知られるデール・カーネギー、アール・ナイチンゲールなどに強い影響を与えた言われ。いまなお自己啓発のバイブルとして、世界中で読まれ続けている。1世紀以上に渡って世界中で読まれ続け、一説には「聖書に次ぐベストセラー」とさえ言われている。作者:ジェームズ・アレン

1902年/著者:ジェームズ・アレン(英国人作家)原題『AS A MAN THINKETH』
自分という存在は、環境からつくられた「環境の産物」などではなく、「心と思いから環境を作り出せる存在」であると認識する。その「真実」に気づき、多くの人が「自分の人生の創り手」として生きてもらいたいというのが、アレンの願いであり本書が著された目的。「原因」によって生み出される「結果」。その因果関係には偶然性が存在しないということも、本書の重要な主張の一つです。
<心に残った言葉>
・環境は人間を創りません。私たちの環境は、私たち自身のことを外側に漏らすのみです。気高い思いばかりめぐらしている人が、邪悪な道の落ち、苦悩する、などということはけっして起こりません。同様に、邪悪な思いばかりをめぐらしている人が、気高い目標を達成して真の幸せを感じる、などということも絶対に起こりません。
・人間は、価値ある物事を達成するためには、たとえそれが、どんなに世俗的な物事であっても、身勝手な欲望の中から抜け出さなくてはなりません。人間は、もし成功をめざすならば、自分の欲望(すべては無理でも)かなりの部分を犠牲にしなくてはならないのです。
・宇宙は、たとえ表面的には、どのように見えようと、貪欲な人間、不正直な人間、不道徳な人間を決して援助することがありません。慎み深い人間、正直な人間、清らかの人間のみを支え援助するのです。
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